頭痛とは
頭痛は原因が特定できないものと、原因が特定できるものとの2種類に分かれます。
始めに、原因が特定できている頭痛については、脳血管障害(くも膜下出血、脳出血、脳梗塞)や脳腫瘍、髄膜炎など命にも影響しかねない病気も含まれますので、この場合は鍼治療よりも脳神経外科等での治療を強くお勧めいたします。
原因が特定できない頭痛、主に片頭痛や緊張型頭痛、群発頭痛といった慢性的に繰り返される頭痛については、鍼の治療によりその症状の改善が期待できます。
片頭痛は脳内の血管が拡張することで起きる頭痛で、頭の片側において、こめかみから目にかけてズキズキした痛みが生じます。
個人差はありますが、週1回程度発生する方もいれば月1回という方もいらっしゃいます。また、数時間程度で収まる方もいれば、2~3日もの間、痛みが続く場合もあり、様々です。
症状が出ている間は、強い頭の痛みのほか、吐き気を催す場合もあり日常生活に支障をきたすこともあります。割合として女性の方が症状を訴えるケースが多いです。
緊張型頭痛は、後頭部から首、肩までの筋肉が緊張することで起きる頭痛のことで、長時間同じ姿勢を保ったままの筋肉の疲労、精神的なストレス、過労といったことが原因とされています。
緊張型頭痛は頭全体が締めつけられるかのような痛みが生じ、この痛みが数時間~数日程度の期間で繰り返し起こることもあれば、持続的に毎日続くということもあります。
群発頭痛は、目のくぼみからこめかみにかけて、まるで針に刺されたかのような激痛が生じ、目の充血や流涙、鼻水などの症状も現れます。症状が発生すると、おおよそ十数分から数時間程度続くとされ、これが1日1~2回、1~2ヵ月程度続くと言われています。
はっきりとした原因は特定できませんが、頭部の血管拡張が関係しているとされており、喫煙・アルコール、気圧の急激な変化などがリスク要因に挙げられ、男性に多いのも特徴です。
頭痛に対する鍼治療
どれらの頭痛も、その原因の多くはストレス等の内面的なもの、または血行不良が原因となっている場合が多いです。
鍼治療は血行を良くするだけではなく、ストレスを和らげるツボを刺激することで、リラックス効果も高いため、頭痛の軽減にとても効果的です。
治療の効果
鍼の治療効果はどうしても個人差はありますので、治療を行ってすぐに効果が出る方もいらっしゃいますが、定期的に治療を続けることで効果を得られるケースも多くございます。
頭痛の症状が出た際に、薬などで対処されている方でも治療を受けていただく事で、頭痛が発生する頻度が低くなる事や、生じる痛みが和らぐなどの効果が期待できます。
症状の改善が見られてからも、定期的に治療を受けていただく事で良い状態をキープできます。
頭痛があると物事に集中できなくなったり、気持ちが落ち込んだりと、痛み以外にも弊害がありますので、薬で我慢する前に、まずは当院までご相談ください。